keimlab’s diary

KEIMLABの電気・電子・制御の開発備忘録と日常生活記録

Raspberry Pi 2 にUbuntu Mateを入れてROSをインストールする

目次

はじめに

ここでは、Raspberry Pi 2にROSを導入するための方法として、Ubuntu Mateを使用してセットアップする方法を記載します。 Raspberry Pi標準のRaspbianを使用した方が、何かと情報があるので、やりやすい側面がありますが、Ubuntuを使用するとapt-get主体の操作でROSをいれることができるので、ROS主体で見た際には、Ubuntuで導入するのもありではないかと思います。

※今 Raspberry Pi 2を使用しているのは、単純に昔に買ったRaspberry Piが余っていたから...本当は新しいRaspberry Pi 4が欲しい...

環境

・使用ボード Raspberry Pi 2
・OS : Ubuntu Mate 18.04 Raspberry Pi
・セットアップ言語:日本語
・SDカード容量 : 32GB
・ネットワーク : 無線LAN接続、LogitechのUSB WiFiドングル使用(...型番なんだっけ?)
・ROSバージョン : Melodic Moleinia

インストール手順

Ubuntu 18.04をインストール

・ダウンロード先 : https://ubuntu-mate.org/download/armhf/
Windows端末で、イメージファイルをダウンロードしたら、balenaEtcherなどでMicro SDカードに書き込みます。
・書き込みが完了したら、Micro SDカードを取り外し、Raspberry Pi 2に差し込んで電源を入れます。
Raspberry Pi 2で電源を入れたらデスクトップ画面が表示され、ウィザードに従って言語・キーボード設定・無線LAN接続情報・アカウント情報やロケールを入力して、セットアップを完了させます。

※最初はSDカードの不良で、Ubuntu Mateのセットアップが途中で止まってしまってしまいました。
 それに気付いたからよいものの、対象ボードが古いからかなと思って、違うバージョンのUbuntuディストリビューションを探したりして時間をだいぶ無駄にしてしまいました。
 SDカードは全うなものを使いましょう。

ROSをインストール

1.一般的なパッケージ用のリポジトリを追加

sudo add-apt-repository universe
sudo add-apt-repository multiverse
sudo add-apt-repository restricted

2.ROS用のリポジトリを追加

sudo sh -c 'echo "deb http://packages.ros.org/ros/ubuntu $(lsb_release -sc) main" > /etc/apt/sources.list.d/ros-latest.list'
sudo apt-key adv --keyserver 'hkp://keyserver.ubuntu.com:80' --recv-key C1CF6E31E6BADE8868B172B4F42ED6FBAB17C654

3.追加リポジトリを含めアップデート

sudo apt-get -y update
sudo apt-get -y upgrade

4.ROSをインストール

sudo apt install ros-melodic-desktop-full

5.rosdepをインストール

sudo apt-get install python-pip
sudo pip install -U rosdep

6.依存関係を解決

sudo rosdep init
rosdep update

7.RaspberryPi電源投入後にROSのセットアップをするようにbashrcにコマンドを追加。

echo "source /opt/ros/melodic/setup.bash" >> ~/.bashrc

8.現在のセッションでROSのセットアップを反映

source ~/.bashrc

9.ROSの動作確認

roscore

おわりに

Raspbianを使用すると延々とビルド作業に時間をかける必要があるため、セットアップに時間が掛かりますが、Ubuntuを入れるととても短時間でROSを導入することができます。便利ですね。

参考サイト

tkrel.com